新幹線

新幹線

新幹線(しんかんせん)は、旧日本国有鉄道(国鉄)が1964年(昭和39年)10月1日に営業運転を始めた東海道新幹線を初の路線とし、現在JRグループが運行する高速鉄道路線およびそれに用いられる車両、並びに関連する鉄道輸送システム全体をも指す呼称である。

定義・概要

定義・概要

全国新幹線鉄道整備法(全幹法)第2条では、新幹線鉄道を「主たる区間を200キロメートル毎時以上の速度で走行できる幹線鉄道」と定義している。
新幹線はその性質から在来線とは構造も役割も異なり、一般の鉄道敷設法などに加えて、新幹線特例法などにより、法律的にも一般の鉄道とは違った扱いを受ける。
建設は独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道運輸機構)が行ない、その費用は国や沿線自治体が負担する。
運営は旅客鉄道会社(JRグループ)が専ら行なっている。
「新幹線の運営はJRでなければならない」など、法律面で鉄道事業者を特定していないが、運営がJRグループに継承されている理由としては、 新幹線の経営には莫大な費用がかかり、それを負担できる資本力があるのは旧国鉄の業務を継承したJR各社しか存在しない。
旧国鉄には、東海道新幹線・山陽新幹線・東北新幹線・上越新幹線を経営してきた実績があり、それがJR各社に分割民営化されたことで、運営ノウハウを知悉した人材はJR各社のみに引き継がれた。
ということが挙げられる。
また、いわゆるミニ新幹線はあくまでも「在来線の路線改良及び標準軌化による新幹線路線への直通化」であり、本稿における新幹線には該当しない。

呼称

新幹線とは、元々は従来の幹線に対して「新しい幹線」という意味で、東海道新幹線は在来線である東海道本線の線増として建設された為こう呼ばれた。
日本以外の国々では Bullet Train(弾丸列車)、Super Express(超特急)、もしくはそのまま Shinkansen(新幹線)の名で広く知られている。
1964年の東海道新幹線開業当初は、New Tokaido Line(東海道新線)とも案内された(現在でも横浜市営地下鉄では車内電光掲示板で使われている)。
なお現在では駅内の案内板等では路線名としては Shinkansen を使用し、列車名を表す場合は各駅停車も含めて、例えば NOZOMI Superexpress などと、Superexpress という名称が使われている。
これはJRグループで特急を表す Limited Express より上位の列車という意味で Super という単語を用いている(日本語で言えば「超特急」)と考えられる。
ちなみに、車内放送でも "Welcome to the Shinkansen. This is the NOZOMI superexpress・・・" などと放送される。

呼称

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